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2009年6月19日 (金)

いまさらながら「クローバーフィールド」

公開時に見に行きたくても見に行けず、DVD借りるのもめんどくさいので(レンタルが好きじゃない)、WOWOWかスカパーで放送されるのを待っていた映画「クローバーフィールド」。

やっと見ましたよ。

延々と手ぶれ画像なので酔う、との事だったが、自宅のテレビで見る分には全く問題なし。



ストーリーは、Wikipediaとかで調べてもらうとして、(笑)
公開時、結構賛否両論で物議を醸し出していた作品。

あの迷作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と同じ手法で怪獣映画を作ったということで、いろいろな意見が出て当然と言えば当然の作品ではある。
(ちなみに僕は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」は史上まれに見る”超駄作”だと思ってます)



で、感想としては・・・・


全然OK!!!





むしろよく作ってくれたという感じだ。



私はそれこそ文字通り物心ついたときから怪獣映画が大好き。

記憶にある始めて見た映画は「オール怪獣総進撃」。

初めて覚えた文字はゴジラの「ゴ」。(談・my両親(笑))


という筋金入りの怪獣映画観賞歴40数年の私にとって、ある意味「一度は見てみたかった」映像がこの映画にはあったのだ。

それは

「怪獣に襲われる一般市民の目線」
「怪獣から逃げ惑う人々のパニック状態」

である。



大昔の「モスラ対ゴジラ」のワンシーン。
ゴジラが名古屋の埋め立て地に現れ、名古屋市内に向かって近づいてくる。
多くの市民が大八車やリヤカーに家財道具を積んで避難する。
逃げる人の背後。遠くに小さくゴジラが見える。
しかしゴジラはこちらに向かって確実に近づいてくる。



僕はこのシーンが大好きだ。

人々が必死に逃げる。
その向こう。
まだ遠くだが、しかし確実に近づいてくるゴジラ。

当時合成技術はまだあまり高度ではなく、光学合成で色が薄くなるのを逆手に取り、
遠景に小さいゴジラを合成することでゴジラが色褪せて見え、逆にそれが遠近感を強調し、本当に遠くにゴジラがいてそれが近づいてくる様が実にリアルに感じられた。

特撮は技術ではなく映像センスなんだ、ということを表している名シーン。




今、現実に怪獣が現れたとして、僕らはどうやって逃げ、どうやって生き延びようとするだろう。




「9.11」を体験したアメリカはいろんな映画にその影響を及ぼしている。

スピルバーグの「宇宙戦争」もそうだったが、「9.11」はそれまでの映画の中の世界をも超越してしまった衝撃体験だった。
それを今ハリウッドはいろんな題材を利用して再現しようとしており、この「クローバーフィールド」もそういう文脈でみると、実によくできた怪獣映画であり、有事の際に犠牲となる一般市民の目線に絞って描いた、まさに僕が見たいと思い続けた怪獣映画の一種であった。



噂によるとこの怪獣がN.Y.を襲う事件を別の視点で描く続編が計画中だとか。

もし実現するのであればぜひ見てみたい。

でも劇場で見たら・・・酔っちゃうかも。(爆)




エンディングの音楽は伊福部「ゴジラ」にオマージュを捧げており、「ゴジラ」第一作の音楽とそっくりで、これも好感が持てた。
地下鉄のトンネル内にウジャウジャいる小さな怪獣がまるで平成ガメラの「レギオン」ソックリなのはご愛敬〜。w
細かいところは確かにツッコミどころ満載ではあるが、手持ちカメラでひたすら怪獣から逃げまくるというワンアイデアで押しまくるのは、見せ方としては正解だと思う。


ハリウッド版「GODZILLA」よりもはるかにこっちの方が好みの映画だ。


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