« SEX PISTOLS = チャック・ベリー・・・?! | トップページ | 「インディ・ジョーンズ」やっと見れた(ネタバレあり) »

2008年11月 5日 (水)

小室哲哉逮捕に伴う音源販売禁止について

昨日からテレビやネットはこのニュースで持ちきり。
まぁ「オバマ大統領誕生」にかぶらなくてマスコミ的にはよかったでしょうね。

僕は小室哲哉というミュージシャンを全く評価していないし、彼の作る音楽は昔から大嫌いだった。
しかしながらこのような記事を見て、ある疑問が湧いてきたのだ。


「SMEとエイベックス、小室哲哉容疑者のCD発売を中止」

小室哲哉が詐欺容疑で逮捕されたことを受け、SMEが「TMネットワーク」のベスト盤の発売中止。
エイベックスも「globe」のシングルを発売中止にし、ネット配信も中止したらしい。

小室哲哉が容疑をかけられている詐欺は、事実であるならば糾弾されて当然の犯罪行為である。
それは当たり前だ。

しかしそれとこのCD販売中止というのが、僕の中ではどうにも結びつかない。
特にエイベックスの「globe」全曲配信中止というのはどうなんだろう。
そこまでの措置をとらなくてはいけないんだろうか。
どういった考えや理由があってこの決定に至ったのか、エイベックスは説明をしてしかるべきなのではないだろうか。

犯罪行為を犯す前に発表された作品まで販売を中止する。
逮捕容疑の詐欺行為をした結果に生み出された曲であるならば販売中止はわかる。
先日、俳優の加勢たいしゅう(うまく変換できないし漢字わかんない)が覚醒剤で逮捕され、ドラマが放送中止になったが、あれはドラマ収録中も加勢が覚醒剤を使用していたからで、打ち切りは当然だろう。

しかしそうでなく過去のglobeの曲も販売中止であるなら、これはちょっとおかしいと僕は思う。

小室が犯した罪は重い。
それは詐欺行為だけでなく、日本の音楽業界や著作権にあたえた影響から考えても、受けるであろう刑罰以上の重みがあるかもしれない。

しかし彼が作った「作品」はまた別なんじゃないか。
作品は発表された時点ですでに評価を受けている。
僕は「嫌い」という評価を下しているし、他の人は「好きだ」という評価を下しているだろう。
そしてそれはCDの売上やコンサートの収益など「対価」というかたちでも評価を受けている。

ある意味「作品」は発表された時点で作者とはまた別の「人格」になってるのだと思う。
リスナーの元に届いた時点で、その曲は半分リスナーのものみたいなものだ。
それを発売停止。つまり世間に発表することを止める。
彼が犯した罪は糾弾されるべきだが、そのことによって彼の過去の作品まで糾弾されるのであれば、それは全く非文化的なことだし、音楽ファンとして実に悲しいことだ。

そしてそれをレコード会社が率先して道を閉ざすような行為をしたことは何とも残念な気がする。
「コンプライアンス」の名の下に、自らの理念や信念もなく、ただただ世間の無責任な意見に流され、事なかれで動いたのであれば、エイベックスもSMEも音楽会社としていかがなものかと思う。

海外でも犯罪を犯すミュージシャンや俳優は過去にもたくさんいた。
でも作品が発売中止になったという話しはあまり聞かない。
(僕が知らないだけかもしれないが・・・)

ジェームス・ブラウンが暴力行為で懲役を受けても、チャック・ベリーがトイレを盗撮して投獄されても、ピート・タウンゼントが幼児ポルノサイト閲覧疑惑で逮捕されても、彼らの音楽は簡単に手に入った。
彼らはちゃんと罪を償い、疑惑を晴らし、また第一線に復帰した。

思うに最近の日本はマスコミや一部Webサイトなどの報道やサイト構成など、非常に「堅苦しさ」や「居心地の悪さ」を感じる。
あまりにも過剰に反応しすぎているように思うことが多々ある。
なにもそこまで過剰反応する必要ないと思うことが本当に多い。
そう思っている人は少なくないはずだ。

いつからそんな社会になってしまったんだろう。
学校や会社も今はそうなんだろうか。

昔の日本は「罪を憎んで人を憎まず」だったんじゃないのかな。

「罪を憎んで作品を憎まず」

やや支離滅裂気味だけれど、僕の言いたいことが少しでも伝われば嬉しいです。

|

« SEX PISTOLS = チャック・ベリー・・・?! | トップページ | 「インディ・ジョーンズ」やっと見れた(ネタバレあり) »

ダンナの独り言」カテゴリの記事

コメント

>たかのさん
ご無沙汰してます。R.E.M.の時はお世話になりました!
さすが清志郎です。全くおっしゃるとおり。彼は犯罪を犯していなくても発禁食らってますから、実に説得力あります。
今回の論理で言うなら、戦前のブルースなんてほとんど回収ですよ。w

>KenG
なんかエイベックスにしろSMEにしろ「小室に金を渡したくねぇ」って感じすらしてしまうのね。ミュージシャンを守るどころか、作品を守るという気概が全く感じられない。
藤村君じゃないけど「コンプライアンス」なんてカッコイイもんじゃなく、単なる保身だよ。

投稿: ダンナ/warmgun | 2008年11月 5日 (水) 23時40分

確かに。いつから「コンプライアンス」=「臭いものに蓋をする」になったのかなーと思いますね。だってねえ、エイベックスが法令を怠ることをしたわけじゃないし、モラル違反というほど、今回の事件は社会全般に悪影響を与えたわけでもないしねえ。とばっちりを受けたくないというのがアリアリだなと。でもきっと理由を問われたら「コンプライアンスが」「コーポレイト・ガバナンスとして」って言うんだろうね。便利な英語だし。

まあ、小室プロデューサーも今回のを経験したことで、作る音楽に少しでもブルースが入れば見直しますけど(笑)

投稿: KenG | 2008年11月 5日 (水) 22時38分

どうも。KenGさんの親友です。R.E.M.でご一緒しました。

さて、清志郎のWikiにこんな記述がありますね。
「槇原のを回収しているのなら、ビートルズやジミヘンも回収しろって(笑)」(薬物所持で逮捕された槇原敬之の作品が回収されたことに対して)
言い得て妙です。

投稿: たかの | 2008年11月 5日 (水) 21時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/40166/25057201

この記事へのトラックバック一覧です: 小室哲哉逮捕に伴う音源販売禁止について:

« SEX PISTOLS = チャック・ベリー・・・?! | トップページ | 「インディ・ジョーンズ」やっと見れた(ネタバレあり) »